行政書士の退職応援 NO.26 ~穏便に退職できるセルフ退職方法をお教えします~

退職は人生の大きな節目であり、できるだけ円満に進めたいと誰もが思うはずです。そこで、穏便に退職するためのひとつの方法を提案します。

円満退職へのスマートな第一歩:人事部への問い合わせ

退職の意思を上司に直接伝える前に、まずは会社の人事部門に退職に関する情報を問い合わせることから始めましょう。

具体的には、以下の点について尋ねてみてください。

・有給休暇の残日数と消化について
・退職金の有無と計算方法
・離職票の発行について
・健康保険や年金の手続きについて

これはあくまで情報収集であり、「退職したい」と直接伝えるわけではありません。人事部門はこれらの問い合わせに丁寧に答えてくれるはずです。

なぜ人事部への問い合わせが有効なのか?

人事部門があなたの問い合わせを受けた場合、彼らはその情報を直属の上司に共有する可能性が非常に高いです。これは彼らの業務の一部だからです。

この段階で、あなたは上司の顔をつぶすことなく、それとなく退職の意思があることを示唆することができます。上司は人事部門からの情報であなたの状況を察し、おそらく時間をとってあなたと面談するでしょう。

上司は「人事の方から聞いたんだけど…」と切り出し、あなたの気持ちを確認してくるはずです。ここで、あなたの退職したいという意思をはっきりと伝えてください。これにより、会社に対して「筋を通した」ことになります。

その後の展開と退職代行の活用

ここから先は、会社の対応によって状況が異なります。

【円満な話し合いの場合】
会社と話し合いを進め、退職日や引き継ぎなどについて調整しましょう。

【話し合いがこじれた場合】
もし話し合いがスムーズに進まなかったり、不当な引き止めにあったりした場合は、迷わず退職代行サービスの利用を検討してください。あなたはすでに「筋を通している」ため、法的に認められた退職の権利を行使することに何の問題もありません。

人事部門から見た上司の評価

この方法は、会社全体から見ても理にかなっています。

人事部門は事前にあなたから問い合わせを受けているため、「情報を与えたにもかかわらず、上司がうまく対応できず事態をこじらせた」と判断する可能性があります。退職を慰留できないのであれば、円滑に退職を認めるべきだと人事部門は考えるでしょう。

もし人事部門が上司に情報共有したにもかかわらず、上司が何の対応もせずに退職代行から連絡がいきなり来た場合、人事部門の怒りの矛先は間違いなく上司に向かいます。あなたに非があるとは見なされません。

注意点

この方法は、一般的な「まともな会社」において有効です。

もしあなたの会社がハラスメントが横行している、あるいは極端に退職を認めないなど、いわゆる「まともでない」環境である場合は、上記の手順を踏むよりも、最初から退職代行サービスに依頼して速やかに退職することを強くお勧めします。あなた自身の心身の健康を最優先に考えて行動してください。

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